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ワンゲル部、山好き現役女子大生の古本屋「おんせんブックス」

公開日test:20180110
作成日test:20201128
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長野県、浅間温泉。のどかな湯宿が連なるその一角に、「おんせんブックス」はありました。聞くところによると、オーナーは現役の女子大生で、ワンダーフォーゲル部。なんでもひとりで古本屋を営んでいるそう。いったいどんな女性なのだろう?と気になり、すぐにコンタクトを取りました。山との出会いから、本屋を立ち上げようと思った経緯、開店資金のことなど、お話をうかがってきました。 「おんせんブックス」オーナー、信州大学4年生の越智風花さん 山そのものが近かったから、山へ ——はじめに、山と出会ったきっかけを教えてください。 小学生から大学二年生までボーイスカウトに入っていて、小さい頃からキャンプが好きでした。先に男兄弟のいとこが入っていたんですけど、「面白いよ」って誘われて、体験会に参加してみたらものすごく楽しくて。 大学進学をきっかけに、愛媛県から長野県に引っ越してきたんですけど、こっちでもボーイスカウトに近い活動というか、アウトドアなことがしたいなって思っていたんです。でも、この辺はキャンプ場より山そのものがとても近かったので、大学でワンゲル部に入ることにしました。これまで、地元の石鎚山と九重山に登ったことはありましたが、本格的な登山は大学に入ってからです。 (写真/越智さん提供) ——登山の魅力はどんなところですか? 単純に、歩くのが好きです。山を歩いていると、不思議と考えがまとまるんです。頭の中が整理されるというか。ピークを踏む登山はそんなに目的じゃないので、歩いている途中の景色も好きです。山を縦走していると幕営地に早めに着くので、テント場でぼーっとしたり、山頂の近くまで行って、そこで本を読んだりしています。 「街を歩いているのと、山を歩いているのとでは、全然違う」と越智さんは話す ——どんな本を持っていきますか? 縦走するときは文庫本を1、2冊持って行くんですけど、わたしは山でミステリー読むのが好きで、森博嗣さんの本をよく持って行きます。 うちのワンゲル部には「差し入れ」という文化があって、登っている後輩たちに差し入れを用意するんです。4年生は、山でなにかあったときに連絡を取り合う役割で同行しなくなるので、中身が見えないようにして「山で開けてね」って渡すんですよ。2週間の縦走ともなると、多くの4年生からサプライズプレゼントがもらえるんですけど、わたしが1年生のとき、東野圭吾さんのミステリーが2冊包んであったんです。その先輩は東野圭吾さんが好きだったみたいなんですけど、読んでみたら面白いなって。 ——なるほど。でも、自分だったらミステリーを読んだあとトイレに行けなくなるかも…。 それはあるかもしれませんね(笑)。でも歩きながら考察できるし、なかなか楽しいですよ。山に山の本を持っていくと、情景がリアルで暗くなっちゃうことがあるんですが、ミステリーは日常からかけ離れているので、現実逃避できる気がします。 本棚の一角にはミステリーがずらり 「就職した方がいい」。両親には反対されていた本屋起業 ——2016年4月にオープンした「おんせんブックス」は、いわゆる古本屋のスタイルですよね。どうしてはじめたのですか? 部活真っ盛りで山にハマっていたときは、アウトドアメーカーに就職しようと思ってたんです。でも、いざ4年生になって就活し始めたとき、山は登り尽くした気がして。自分と向き合って色々と考えて、やっぱり本が一番好きだから、本に携わる仕事がしたいなって思い直したんです。いつか自分の本屋さんを持ちたいなとは思っていたので、本屋になるために、まず出版社とか書店に就職しようと思いました。経験を積んだあとじゃなきゃ出来ないだろうという先入観があったんです。でも、そんなとき、大家さんが「本屋やりたいんだったら、部屋が空いてるからここでやったら?」って言ってくれて。 家屋は築90年。趣のある佇まいが残っている...

by 山畑 理絵
January 10, 2018

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