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“日本一標高の高い”、山頂のパン屋さんができるまで。長野県/横手山頂ヒュッテ

News — 横手山

“日本一標高の高い”、山頂のパン屋さんができるまで。長野県/横手山頂ヒュッテ

公開日test:20170824
作成日test:20201128
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長野県と群馬県にまたがる横手山(標高2,307m)のてっぺんで、パンを焼き続けて40年以上。『横手山頂ヒュッテ』の焼き立てパンは、現在進行形で多くのハイカーの“胃袋”と“心”を満たしている存在。でも、どうして山頂でパン屋をはじめたのでしょうか?早朝の仕込みにお邪魔して、お話をうかがってきました。 “お風呂場”で発酵させていた昭和時代 遡ること、昭和26年12月。新潟県から群馬県へと超える商人たちの避難小屋として『横手山頂ヒュッテ』は誕生しました。現在は建て替えを経て、横手山のてっぺんに建つ立派なヒュッテで、3代目となる高相育永さんと奥さんの則子さんが毎朝パンを焼き、レストランや宿の経営を引き継いでいます。 「大体6時~6時半位からこねはじめて、焼き上がったものからどんどん店頭に並びます。夏休みだと500個~1000個くらい。多い時は、2000個以上作る時もありますね。ほとんどの作業を朝やっています」 2000個……!?その数には驚きを隠せません。だってここは、山の上。麓の街から車でやって来ても、1時間以上はかかります。そこまでしても「食べたい」理由が、ここのパンにはあるのです。 話をうかがったのは、横手山頂ヒュッテ3代目主人高相育永さんと、奥さんの則子さん 3人の男の子の子育てをしながら、毎日早朝からおいしいパンを焼き上げている 今はどこに行っても当たり前のように買えるパン。わたしたちにとって“日常食”とも言えます。しかし、当時は都会の人たちの食べもので、山の上で生活する高相さん一家にとっては“貴重な食べ物”だったと、育永さんのお母さん、妙子さんは話していました。 2代目主人、高相重信さんの奥さん、妙子さん。神戸で育ち、22歳の時にここへ嫁いできた 妙子さんは幼少の頃に家でパンを食べたことがあったそうで、嫁いできた横手山頂ヒュッテでも食べたいと思い、訪れる人たちから話を聞いたりして独学でパンを作り始めました。それが昭和42、3年頃のこと。横手山頂ヒュッテでパンを焼き始めたのは、2代目主人高相重信さんの奥さん、妙子さんだったのです。 道具はほとんど変わってしまったが、量りだけは創業当時から使っているそう 「当時、主人のお母さんがここで手打ちうどんを作っていたのね。わたしは山でもパンが食べたかったから、うどんの粉をもらって、手でこねて、イースト菌を買ってきて、ボールに入れてね。それでビニールを被せて、布で縛って、浴槽のフタの上に置いていたの。ほら、お風呂場は湿気があるでしょう。だから発酵させるのにちょうどいいと思ったの。だから、泊まっているお客さんたちに“お願いだからお湯掛けないでね~”って言って(笑)。板と板の間に置くと温度がちょうどいいの。当時は発酵させる機械なんてなかったから」 当時は中身の入っていないシンプルな山型のパンだけだった 最初は自分たちが食べたくて、その一心で試行錯誤しながら作り始めたパン。高地に適した作り方にたどり着くまで10年ほどの年月がかかったそうです。しかし、そのパンに対する愛情が伝わったのか、次第にお客さんから「売ってほしい」と言われるようになり、販売を始めることになったんだそう。 玄関を入ってすぐのところにパンが勢ぞろい。狙い目はオープンの直前・直後! 「毎日やっていないと分からない」。その肌感覚がおいしいパンを生む 妙子さんたちから技術と愛情を受け継いだ育永さんと則子さん。しかし、“山頂でのパン作り”の苦労は今でもたくさんあると話します。 「気温が発酵時間を左右するので、時期によって変えるようにしています。冬は寒いので1.5倍くらいが基準。 冬は水がものすごく冷たいんですよ。だから作業も大変。でも、もっと大変なのは、悪天の時!水は湧水をポンプで汲み上げているので、雷が落ちて停電でもしちゃったら全部の水道が止まっちゃうんです」 2人の息がピッタリと合い、作業は無駄なくどんどん進む。まさに阿吽の呼吸...

by 山畑 理絵
August 24, 2017

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