【第4回】森が人を呼ぶ屋久島trip|「宇宙を仰ぐ、天柱石」
公開日test:20201030作成日test:20201129
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こんにちは!.HYAKKEIライターの弥山ひかりです。 今日の屋久島は、晴れ。雨の多い島では晴れの日は貴重なので、どの山へ行こうか胸が高鳴ります。 前回は、海のように深い白谷雲水峡の森をご紹介しました。 白谷を初め、森はあまりに雨が降ると川が増水するので危険ですが、小雨程度なら、むしろ清涼な気持ちのいい森歩きができます。 しかし今回ご紹介するのは、空を突き刺し、約4〜50mの天柱石がそびえる太忠岳! 晴れた時こそ必ず行きたい、宇宙との繋がりを感じるところ。 「縄文杉より天柱石」へ! と、ついゴリ押ししてしまうほど、自信を持って勧めたい、インパクトのある場所です。 今回のルート ヤクスギランド→天文の森→太忠岳山頂(天柱石):往復約6〜7時間 太忠岳登山は、ヤクスギランドから始まります。標高1,000m付近にある自然保養林で、整備された歩きやすいエリア。樹齢1000年を超える仏陀杉や母子杉などの屋久杉と出会える、ただ通過するにはもったいないほど古く貴重な森です。 駐車場から天柱石 ヤクスギランド駐車場には、売店やトイレがあります。さらにそこからは、これから目指す天柱石がお目見え!猫耳ピークの右が天柱石、左が花折岳です。 ヤクスギランドから天文の森へ ヤクスギランドを通過すると、天文の時代(1500年頃)に伐採され、更新されたという森へ。ここからは一気に森の雰囲気が濃厚になり、ヤクジカやヤクザルの楽しそうな鳴き声が響き渡ります。おしりがかわいい…☆ 森の回廊、という言葉がぴったり。この森を歩くと、「風の谷のナウシカ」の朽ちた木が砂になる腐海の深部を思い出します。 精霊たちのすみか 精霊たちが遊んでいそうな水場。古今東西の物語に出てくる精霊は清い水と美しい森が好きだそうですが、それが本当ならここはまさに彼らのすみか。 水場から少し先まで、木々の枝に垂れる苔類「サガリゴケ」が多く見られる場所があります。サガリゴケは特に日当たりを好むので、このあたりは光に恵まれた森の一角であることがわかります。 このあたりは不思議と心が落ち着く場所。ぜひ、休憩がてらのんびりと過ごしてみてくださいね。...