大好きな山を自分たちで守る。森林調査に向けた山の日サミットの取り組みとは
公開日test:20201030作成日test:20201129
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.HYAKKEI編集部も運営・制作に参加している山の日サミット。 前回の記事では、そのサミットの概要と当日の様子をご紹介しました。 この山の日サミットの醍醐味は実際の活動。山の日を機に一堂に会して以来、着々とそのプロジェクトが進んでいます。 今回は、活動の一つである森林調査とその内容についてご紹介します。 シカの食害による八ヶ岳荒野化の危機 山の日サミットプロジェクトのメインフィールドは八ヶ岳。その景観と山々の美しさを守るために今回のプロジェクトは発足しています。 以前、.HYAKKEI編集部も実際に八ヶ岳に登り、硫黄岳山荘のオーナーである浦野さんに実情をお伺いしました。 八ヶ岳が今どのような状況なのか、ここでもう一度おさらい。 八ヶ岳を危機に晒している原因の一つがシカによる剥皮食害です。 登山道を歩いていても、木々の皮が剥がれているのを見受けることができますが、これのほとんどがシカによる食害です。 元々はシカも麓で生活していたようですが、山へ山へと追いやられ、本来なら食べ物として適していない樹皮を食するようになっていったそう。 樹皮を剥がされてしまった木々は、養分が十分に行き渡らなくなってしまい、やがて立ち枯れの状態、そして倒木にまで至ってしまうのです。 それによって、木々の根も弱体化していき、土砂崩れ等によって、どんどん流れていってしまう。このような悪循環を生み、現状のままでは八ヶ岳が荒野になってしまう可能性があるのです。 それを回避すべく立ち上がったのが、山の日サミットプロジェクトというわけです。 クラウドファンディングで人員と資金を 「山を守る」というスケールが大きなプロジェクトのため、賛同し実行を共にできる人と活動や必要なモノを調達するための資金が必要です。 そこで現在行っているのが、クラウドファンディング。 第一段階として、森林の実態、そしてどれくらいテコ入れが必要なのかの把握と、シカを寄せ付けないための新忌避剤の効果検証をするための調査をします。このクラウドファンディングで募集しているのはその調査隊員と資金。 現在もなお、資金および隊員の募集を行っています。 また、このファンドでは、八ヶ岳の自然を守る一員になれるだけではなく、アウトドアグッズを特別価格で手に入れることもできるのです。...