大好きな自然だからこそ負荷を与えたくない。新しい外道具の選び方 #01 | Stasher
公開日test:20200504作成日test:20201128
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僕たちは、これまで何枚のプラスチックバッグを山で使ったのだろう? 登山やキャンプに欠かせない道具のひとつがプラスチック製のジッパー付き保存袋。ある人はマップケースに、ある人は食料保存袋に、財布として使う猛者も。とにかくみんな賢く使っている。 密閉性と防水性に優れ、耐久性があって何より安い。便利を詰め込んだようなアイテムだけれど、最近、本当にそれでいいのかしらと思うようになった。 世界的に叫ばれている海洋プラスチック汚染や化石燃料の枯渇の問題。プラスチック(元をたどれば原油)から作られる夢の保存袋は、間違っても自然や環境にフレンドリーとは言えない。そう思ったら、その袋をバックパックに入れて山を歩いているのが心地悪くなってきてしまった。 とはいえなぁ……、これがないと超不便だしなぁ……。 モヤモヤしていた折に見つけたのが、プラスチックフリーで、洗って何度でも使えるシリコン製の保存バッグ〈Stasher〉。シリコンはシリカ(砂)と酸素から作られる天然資源由来の素材で、燃やしても有害物質が発生しないということで、これなら罪悪感なく自然の中で使えそう! いっぽうで気になるのはその機能性。いくら環境に優しくても、使うたびにストレスを感じてしまうなら続かない。そのあたりのビミョーな兼ね合いを明らかにするべく、編集部で「ローインパクトなお買いもの友の会」を結成。それぞれの外遊びの経験から出た感想やアイディアを実録でお届けします。 山口岳 .HYAKKEI編集長。日本山岳ガイド協会登山ガイドステージⅡ。アルパイン、フリー、沢登りと元はドMな山屋。今はマイルドに人と自然を繋ぐのが生きがい。 小林百合子 フリー編集者。山岳専門雑誌や自然科学図書の編集を多く手がける。アラスカの大学に留学していたこともあり、アメリカのロングトレイルを歩くのが好き。 相馬ミナ フリーカメラマン。旅関係の雑誌や書籍が主戦場。昨年、ネパールのエベレストトレイルを歩いてから山の虜に。これから日本の山にも登りたいと思っている。 「ローインパクトなお買い物友の会」のみなさん、初回はいきなり外遊びの必需品ですよ! プラスチック製保存袋(以下プラ袋)は、みんなヘビーユーザーだと思うけど、 僕はコンパスとかヘッドライトとか登山用の小物入れとして使ってる。あとトイレットペーパーとか地形図も入れてるな。 私はナッツとか行動食入れ! あとは家でも食材の保存袋として、たぶんこれまでに1000枚くらいは使ってるかも……(笑)。 私は登山時のバックパックはほとんどプラ袋。行動食もメイク道具も食材も何もかも。 山で使うとなると、やっぱり気になるのは防水性だよね。とくにトイレッペーパーとか地形図とか、絶対雨に濡らしたくないから。...