元小屋番が作る魅惑の料理と心地よさ。1日1組限定の「小とりの宿」
公開日test:20191015作成日test:20201128
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「山」とひと言でいっても、3,000mを超えるアルプスから里山までさまざまな楽しみ方があります。 長野市善光寺近くで1日1組限定の「小とりの宿」を営む福田(旧姓 森)舞子さんは、北アルプスの4つの山小屋で小屋番を務めた経験を生かして宿泊業を営もうと、2015年に「小とりの宿」をオープン。山小屋のような雰囲気と、抜群の料理のおいしさが口コミで評判を呼び、リピーターが続出しています。 北アルプスから里山へ。新たな山の楽しみ方を発見した福田さんのお話です。 小とりの宿のランチ(提供写真) 山小屋のような居心地のよさと料理の評判が人を呼ぶ 「最近、高い山には全然登っていないんです。登るのは近所の里山ばかり。目的は食材を採ることですね。山菜や三つ葉、ニラやあさつき、あけびの新芽…。山小屋とはまた違った山暮らしを満喫しています」 こう話す福田さんが北アルプスに夢中になったのは、出身地の大阪に住んでいた会社員時代。長期休みを利用しては、年に何度も登山に訪れていました。 その趣味が高じて退職し、北アルプスの山小屋の小屋番に。“ランプの山小屋”として知られる「船窪小屋」や、北アルプス裏銀座コースの起点である「烏帽子小屋」、料理がおいしいと評判の「仙人池ヒュッテ」、黒部峡谷の核心部・下ノ廊下にある「阿曽原温泉小屋」などいくつもの山小屋を渡り歩きながら働くなかで、料理の腕を磨きました。 小屋番時代の福田さん(提供写真) 30歳を目前に山小屋生活にひと区切りをつけ、大好きな料理と宿泊業に携われる自分の拠点を構えようと長野市へ移住。親しくなった地元の人たちとともに、2年ほどかけて長年空き家になっていた民家を丁寧にリノベーションし、「小とりの宿」を開業しました。 宿名は、小鳥が好きだったかつての家主が付けた建物名をそのまま使用 すると、宣伝せずともすぐに予約が相次ぐように。山小屋仲間の口コミのほか、お世話になっていた山小屋のオーナーたちが積極的に紹介してくれたことが大きかったそうです。 「北アルプスからの登山帰りの人や小屋番仲間、これから小屋番として働きたい女性も来ました。山小屋のネットワークは狭いですから(笑)。それに、長野市は北アルプスから下山して車で1時間ほどの距離なので、ちょっと立ち寄って1泊して帰ったり、再び山に登りに行くにはほどよい都会なんです。今は女性グループやファミリー層も多いのですが、やはり山好きな人が集まりますね」 ...