アウトドア経験ゼロの人間が、雪中キャンプを体験してみた in 北海道美唄市
公開日test:20201030作成日test:20201129
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訪れたのは、豪雪地帯北海道美唄市。 美唄市が取り組んでいる「利雪のマチびばいプロジェクト」の一貫として、雪山での雪中キャンプが体験できる「ホワイトキャンプ美唄モニターツアー」の参加企業を募集しており、社員研修などに活かせるかもしれない。ということで参加されたそうです。 私を含めほぼアウトドア経験ゼロの4企業5人の男性が集まりました。各社それぞれが社員研修に活かせるかを体感し、ツアーが成り立つか検証結果を美唄市にフィードバックすることが、ツアーの目的でした。 会話のない5人 東京から飛行機で約1時間半、新千歳空港に出迎えに来られた美唄市職員の方と今夜の寝床になるキャンプ地へ車で移動。 車中初対面の参加者5人は、まず自己紹介をすることになったのですが、東京で働く疲れ切った男たちはそれ以上のコミュニケーションを取ることは無く、現場までの約1時間、外を眺めて過ごしていました。私の場合、他部署の方と参加しており、ここに来る前は話をしたこともなかったので、この5人で協力して夜を越せるのか少し不安でした。 空港を離れるにつれ、外は雪深い世界となり想像通りの北海道が現れます。 雪原に寝床を確保せよ 雪がない初夏から秋にかけてスポーツが楽しめるスポーツ広場、サン・スポーツランド美唄に到着。ここが本日のキャンプ地。テニスコートもサッカーゴールも8メートルの降雪の為、一面何もない絶好のキャンプ場所です。 ただ、アウトドアとは無縁の文化系男子5人が雪山でキャンプするのは無謀ですよね。 今回は年間300日を山で過ごされている山岳ガイド鳥羽隊長の指導のもと、まずは本日の寝床を確保します。必要な物は全て美唄市が用意してくださいました。 美唄の雪は水分量がきわめて少なくサラサラとしたパウダースノー。まずはテントの大きさに合わせて圧雪し(新雪を踏み固める)、焼結(氷の粒と粒が硬く結びつく)するのを待ちます。 圧雪された地面をスノーソーと言われる、雪を切り出す為の鋸で、固結された雪のブロックを切り出します。 切り出した雪ブロックを積み上げていき、風よけの為の雪壁を作ります。テントの高さ程度積み上げれば風除けとなり、熱が奪われることを軽減できます。 堀の中にテントを設置すれば今夜の寝床の完成です。 (一つのテントに男5名は狭いということで、二張り立てることになります。) 少しでも早く今夜の寝床を確保し、快適に寝たいという一心から、いつしか文化系男子達は、声を掛け合い自分たちの役割を見つけ、汗だくで寝床を完成させていました。 気がつくと辺りは吹雪に。 お腹を満たして寝る 汗だくになった身体を石炭ストーブで暖をとりながらクリームシチューを煮込み、夕食を作ります。味噌を隠し味に入れ疲れた体に塩分補給。...