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リンクのテスト indextest【自然を感じる旅】
わたしの初やま|#02 雨の尾瀬・父と登った里山での「街にいたら感じられなかったこと」
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News — 自然を感じる旅

わたしの初やま|#02 雨の尾瀬・父と登った里山での「街にいたら感じられなかったこと」

公開日test:20180517
作成日test:20201128
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7年前の7月、わたしは尾瀬にいた。 「尾瀬でも行く?」 「“はるかな尾瀬”!?行く!」 群馬に引っ越した友人に会いに行くと伝えたところ、そう友人が提案してくれた。 ふたつ返事で同意したものの、尾瀬がどんなところかよくわかっていなかった。 小学校の時に歌った“あの歌”しか知識がなかったから、水芭蕉の花がゆらゆら揺れて咲き乱れる、草原やお花畑みたいなところなんだろうと想像した。今思えば、水芭蕉にゆらゆら揺れるほどの茎はないし、そもそも7月は水芭蕉には遅かったのだけど(笑) 迎えた当日はあいにくの雨模様。鳩待峠から竜宮まで行き、ヨッピ吊橋を回って鳩待峠に戻る周回ルート、約5時間の行動計画だった。5時間も歩けるかしら、と少し怯んだけど、とりあえず行ってみるか、と歩きはじめた。 真っ白な霞、濡れて色の濃くなった木道、雨に打たれて瑞々しくただそこにある草木、バラバラとレインを叩く雨の音。 自分でも不思議だったのだけれど、見るもの、聴くもの、感じるもの全ての体験にワクワクして、非日常に迷い込んだようだった。ふだん雨の日はさっさと1日引きこもりを決めこむのに、こんな雨のなか山を歩いてる!となんだかおかしかった。 楽しく会話をしていたかと思えば、急に黙って黙々と歩く。そんなことでもいちいち新鮮でわたしは興奮していたし、ただそこにある自然は美しいなと思った。 尾瀬ヶ原まで歩いてきても、相変わらず白い霧はどんよりと空に居座り細い雨は絶え間無く降りつづけ、白とグレーの世界は果てしないように感じられた。 歩くのはそんなに苦ではなかったけど、竜宮に着いた頃にはすっかり身体が冷え切っていた。竜宮小屋で食事をとったと思うけど、何を食べたのか覚えていない(笑)。ヨッピ吊橋まで行って周回する予定だったけど、やっぱり運動不足の体に雨の中の歩行は堪えたのか疲れも出てきていたので、来た道をそのまま戻ることになった。 山の鼻小屋まで戻ってきたら、ピンクやオレンジの色とりどりのレインを着た女の子がたくさんいた。なんだこの女の子たちは!と思っていたら、友人が「至仏山に登ったのかな」と教えてくれて、なんとここからまだ高い山があるのか、そしてそこへ登るのか、と思った。霧は深くて至仏山は全く見えていなかったから、高い山がそこにあることすら認識していなかった。 「山に登る人がいる」ということを、このとき初めて認識した。山の上には何があるんだろう、と想像しようとしたけれど、さっぱりだった。でも、こんなにたくさんの女の子たちが登るだけの理由が山にはあるのか、と思ったことを覚えている。 わたしの初めての山は、ピークを踏まない山だった。ただ山の中に分け入り、見たことのない自然に触れただけだった。 それでも、なんでもない樹林帯の記憶があまりに鮮明で、それから「また山に行ってみたい」と思うようになった。それでも一人で山へ行くハードルはなかなかに高く、気づいたら3年が経っていた。 ————————————————————- 3年の間に、環境は変わった。 新しい街に移り住み、新しい仕事をして、新しい人と出会う。変化に慣れるにはエネルギーもそれなりに必要だし、新しい人と出会えばもちろん別れもある。まあありていに言えば転職と失恋というやつだ。 時間は無情だから、わたしの内面がどうだろうと当たり前に毎日は過ぎていくけれど、心の何処かに何かが引っかかっている。毎日を問題なく送れるだけの生きる術はもちろん身につけているのだけど、ふとした時に選択を後悔したり、日々の疲れから無性に疲れて自暴自棄な気持ちにもなったり、モヤモヤモヤモヤする日が続いて、そんな自分にまた嫌気がさしたりもしていた。...

by cocorooo
May 17, 2018

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