改めて考える、コールマンのガソリンランタンを所持する魅力|コールマンランタンの歴史は、今「あなた」が創っている(前編)
公開日test:20201030作成日test:20201129
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「オールドコールマンランタン」 キャンパーにとって憧れの一品です。時を経てオールドとなり、今なお使えるその半永久的な商品力が、オールドとしてその誉を高めてきました。 しかし、過去への賛美ばかりでは歴史は動きません。当然ですが最初からオールドなど存在しません。最初はみな「新品」なのです。 つまり、もしあなたが今新しいコールマンのガソリンランタンを手にしたとしても、そこから歴史は動いていき、新しい歴史を作ることができます。 一方、時代とともに生まれたLP(ガス)ランタンやLEDランタンは、実用性からみればガソリンランタン以上のものもあります。それを使うことは少しも悪くはありません。しかし、それでもなおかつ一台は手にしたいと思わせてくれるガソリンランタンの魅力は、一体どこにあるのでしょうか。 今を生きる3つのランタン 現行で私たちが手にすることができるコールマンのガソリンランタンは3種類。 ワンマントルランタン286A、パワーハウスツーマントルランタン290A、ノーススターチューブマントルランタン。 中でも286Aはコールマンという枠をも超えて、キャンプアイテム全体でも定番品中の定番として多くのキャンパーに愛用されています。 「この作りこまれた完成度。まるで、履きつぶれたジーンズや履き慣れた靴のような魅力でしょうか」 と表現しくれたのは、コールマン ジャパン・マーケティング本部の竹島さん。 「洗練された強さと美しさをを兼ね備えているのでまず飽きが来ない。この良さはアメリカの代表的な伝統製品に共通していることですよね」 一般的に言われるアメリカントラディショナルの魅力は、欧州で完成された様式美に、フロンティアとしての開拓精神と実用性が加わったことによるまさに「質実剛健」を備えているからではないかと思います。 コールマン製品のどれもがその質実剛健さを備え、そのど真ん中にいるのが常に286Aランタンといえるでしょう。コールマンのカタログはいつもこの286Aがトップバッターの役目もこなしているのもそれを表しています。 筆者自身、オールドを含めてコールマンガソリンランタンを10台以上所持していますが、常にトランクに車載させているのは286A。いろいろなものを使えば使うほどやはり戻ってきてしまう286A。華美でもなければ素朴なわけでもない。 何とも言えないあの鉄の塊に触れる喜び。「ちょっと付き合ってくれればいい仕事をするよ」といわんばかりのポンピング。点き始めから終わりまで暗い夜の演出ではないかと思える「シューッ」というシングルマントルのBGM。 286Aがキャンプサイトにあるという安心感と安定感。 伝統的なスタイルをモダンに受け継ぎながら、過去のナレッジが合理的に集約され尽くされた「今を生きるランタン」です。 一方、ツーマントルの290A、チューブマントルのノーススターのポジションも同様にアメリカンなプロダクトと言えます。...