17 尾瀬 〜野川かさね エッセイ〜
公開日test:20190918作成日test:20201128
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はじめての尾瀬を訪れたのは 黄葉の季節だった。 夕日に照らされ黄金色に輝く湿原。 まっすぐと続く木道を歩きながら 何枚もシャッターを切った。 次はまだ雪が残る春の季節。 木道は雪に隠され、一面の銀世界。 おぼつかない足取りで歩きまわる。 地糖のあたりから雪が溶けはじめている。 エメラルドグリーンの輝き。 できるだけ近づき、シャッターを切った。 夏は見晴らしのキャンプ場でのテント泊。 満点の星を寝転びながら眺め、 写真は撮らなかった。 なにかを求めて、山に入ることが 自分勝手なのかと考えさせられたのもこの場所だった。 そんな場所と出会えたことが 写真家としての自分にとって 幸せなことだ。 投稿...