東京に美しい森林を。長い年月に愛を込めて林業を手掛ける“東京チェンソーズ”
公開日test:20201030作成日test:20201129
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毎日の生活の中で、必ずと言っていいほど、目に触れる機会がある“木”。 山の麓の森はもちろん、あなたのお気に入りの家具も木だったり。私達に癒やしを与え、不思議とぬくもりを感じさせる、『自然』という概念には欠かせない存在です。 そんな木はどこでどのように育ち、誰がどのように管理しているのか、想像したことはありますか? 大都会東京の約4割は実は森林。その東京を舞台に林業を営む企業、“東京チェンソーズ”。今回は森林、そして林業の未来を担う代表の青木さんにお話を伺いました。 アルバイトとして林業に飛び込む ――まずはじめに、林業を始めたキッカケを教えて下さい。 最初は山仕事がやってみたくて、仕事を探していました。そんな時に東京都の失業率改善対策として、緊急雇用対策事業があったんです。 東京チェンソーズ代表・青木さん その中に半年限定の仕事が森林組合であったので早速応募しました。最初は本当に林道で草を苅るという仕事ばかりでしたよ。 契約期間の終わりに「ここで働かせて下さい!」と頼み込んで、森林組合で働くことが決まったんです。正式に林業を生業とできたのはそこからですかね。 現場作業員として5年間、森林組合で働かせて頂いた後に自分で会社を起こしました。 自分たちで森林業界を切り開くという志 ――どうして林業で起業しようと思ったんですか? 業界に課題意識はありました。労働環境も良いとはいえず、高齢化も進んでいましたし。 ――そういった中でなかなか起業しようという勇気が湧きづらいのではないでしょうか? 勇気というよりは自分で切り開いて行きたいという気持ちが強かったですね。当時私が所属していた森林組合が合併し、組織として大きくなったタイミングでもあったんです。その中で一部の業務を外注化する動きもあったため、当面の仕事は確保できたこともあって、起業することができました。 ――働いていた森林組合を抜けての起業は止められたのでは? もちろん、引き止めて頂くこともありましたが、今は協力して林業を盛り上げています。結果として森林業界を活性化することができたのでよかったと思っています。 東京という舞台で美しい森林を ――ではそのような背景で立ち上がった東京チェンソーズについて教えてください。...