01 はじめての雪山 〜野川かさね エッセイ〜
公開日test:20190131作成日test:20201128
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山を登り、写真を撮りはじめたのは残雪の季節だった。 それから、春、夏、秋とそのあいだの季節も 手探りで山を歩き、写真を撮りつづけていた。 何がそれまでに山に魅力があるのか、と 他人に問われると答えに困ってはいたが、 あきらかに私は山の虜になっていた。 はじめての雪山は 以前も何度か訪れたことのある山。 慣れない冬山の装備に四苦八苦しながら 展望のよい場所まで辿りつく。 眼に映るのは眩しく、真っ白な雪の山。 写真に収めようとカメラを構えると、 眼で捉えているものと、頭の中のイメージが交錯する。 集中しようと目の前の風景をじっくりと見つめるほど、 その2つの像がダブって見えた。 私の頭はどうにかなってしまったのかもしれない。 そんな風にも思えた。 その戸惑いに負けずになんとか写真を撮り、 カメラをおろしてじっと山を見つめる。 頭の中に浮かんだそのイメージは...